伯父(叔父)さんへの弔辞(お別れの言葉)で氣をつけた3つのこと。

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突然の訃報。このような機会は少ない方が良いのですが、人間いつかは死ぬので仕方のないですね。今回、ありがたいことに、わたしの母の兄(伯父)へのお別れの挨拶(弔辞)をさせていただけることになりました。初めての経験。

ちなみに、お別れの言葉という表現が良いそうです。弔辞は友人や会社の方などからの挨拶時にしようする言葉だそうで、親族に対しては弔辞とは言わないそうです。

初めてのことでしたので、どのように書いたらいいのか、どんな内容を書いたら良いのか。わからずで、おじさんとの思い出を思い返しつつ、そんな悩みも抱えていました。

初めてでも大丈夫!!

ネットや本などで色々調べると、使ってはいけない言葉や言い回しもあったりしますが、なんといっても自分の言葉で伝えること。これが一番大事だということを理解しました。

それからはかなり考えるのが楽になりました。

自分の思いを伝える。多少変な表現でも誤っていても、丁寧な表現でなくても、故人に話しかけるように氣持ちを伝えることが大事。

そういうことで、自分の思いを伝える文章を書きました。初めての方にもこのような感じで良いのだと勇氣を持っていただけたらと思い、実名は伏せて原文そのまま載せておきます。

おじちゃんへのお別れの言葉

おじちゃん

突然の連絡で驚きました。

入院中でも元気そうだと聞いていたので、連絡をもらった時、すぐに状況を理解できませんでした。喪主からお別れの挨拶の依頼をもらってから、おじちゃんとのことをたくさん考えました。言葉にするのは照れくさいですが、手紙にしてきましたので、読ませてもらいます。

おじちゃんを思い出す時に、パッと頭に浮かんだのはおじちゃんの部屋。
その部屋は、髪の毛につけるオイルの香りや、壁に染み付いた、たばこの香りがしました。
けど、その香りは嫌なにおいではなく、大人の男性の香りと幼い自分は感じていたと思います。2階のおじちゃんの部屋に入るのには、とても勇気がいりました。大人の気分を味わいたくて、隠れてこっそり行ってみるのですが、すぐ出てきてしまう。
2階の階段は、子供の自分には大人の階段だったのかも。

本当にそうだったかはわからないけど、自由に生きてるように見えたおじちゃんの姿は、かっこいい存在として見ていることもありました。

そんなおじちゃんは優しさもあって、年賀状は毎年くれていました。しかも、一言メッセージで、「また来てね!」と直筆で書いて送ってくれていました。その文字からは優しさが滲み出ていました。ときどき見せる、にっこりする笑顔にも優しさを感じてました。その優しさは、今一緒にいるであろう、じいちゃんと重なる部分もありました。

家で一緒に過ごしてた何氣ない日常もおじちゃんとの良い思い出の一つです。一緒にテレビ見たり、昼ごはんにそうめんを食べたり、近くの大きなスーパーに食材を買いに行って、お刺身など豪華な夕飯を食べたり、お風呂のガスを操作したり、電源の入れ方がわからないテレビの電源入れてくれたり。人から見たら何でもないことだけど、そんな平凡な日常でのやりとりが幸せでした。テレビのチャンネル権はおじちゃんの独占で、毎回悔しかったのも良い思い出です。

お酒が大好きだったおじちゃん。そちらの世界でも、たくさんお酒はあるのかな?あったとしても、飲みすぎないようにね。きっと、じいちゃんも笑顔で迎えてくれたんだろうと思います。だから、きっと寂しくはないかな。じいちゃんと一緒にゆっくりと休んでくださいね。

場所が遠いから、年に一度くらいしか会えなかったのに、良くしてくれて本当にありがとう。

青森から東京に帰る時、毎回のように見送ってくれたおじちゃん。

わたしに最後まで手を振り続けて応えてくれたおじちゃん。

鮮明に覚えています。

今日は逆に、いつまでも手を振って見送るからね。

本当にありがとう。

平成三十年 六月一日

シンゴ

わたしが注意した3つのこと

改めて書いていて、また込み上げるものがありました。この文章で、1048文字です。読むと3〜4分程度といったところです。全て自分の言葉で綴りました。注意したのは以下の3点です。

  • 忌み言葉を使わないこと
  • 故人と自分だけの世界にならないこと
  • 心から思うことを自分の言葉で伝えること

本当に伝えるべき内容か、自分よがりになっていないか、端的に伝えたい表現になっているかなど、書いては直し書いては直しを繰り返しました。

書く上で、有名人の方々の弔辞はたくさん調べましたし、ネットでも弔辞例をたくさん調べました。しかし、書いてから思ったのは、ネットなどに書いてある弔辞例は見る必要がなかったということ。見てしまうと、そうしないといけないと偏った発想になりがち。それなら初めから見なくて良いと思いました。

わたしはタモリさんや上岡龍太郎さんの弔辞は何度もYoutubeで見て勉強しました。表現も勉強になったのですが、一番勉強になったのは在り方でした。

書き方についてはこちらのページを参考にしました。

たまのや 弔辞の書き方

まとめ

わたしのおじさんへの弔辞の内容や学んだことを公開しました。初めての方の少しでも参考になればと嬉しいです。

こういうものって心で大切にしたいので、公開するか正直悩みました。公開することに賛否両論はあるだろうとは思います。けど、冠婚葬祭など日本の文化をもっと大切にしたいですし、同じように困ってる人の助けに少しでもなれるならと思い、公開しました。きっとおじさんも天国で喜んでくれてると思います。

別れは寂しい。けど、心を強くしてくれる。

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