ワイン展を見ればソムリエになれる!? 上野国立科学博物館に行こう!

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ワイン展

こんにちわ。SE兼業主夫シンゴ(@shim5o)です。ソムリエ資格を持っています。「 ワイン 」をテーマにした国内初の展示会があるということで、これは行くしかない!! と、上野の国立科学博物館で開催中のワイン展に行ってきました!!

会場の構成

展示会場の構成は全部で3つとなっていました。

  1. ワイナリーに行ってみよう
  2. ワインの歴史
  3. ワインをもっと楽しむ

いやー、会場に入る前にパンフレットで会場構成を見ていましたが、これはワクワクしちゃいました!! 特にワインの歴史のところ、楽しみです。

展示会を見て行くだけで、ワイン作りの工程などが自然と学べて、歴史やワインのたしなみ方などを網羅できてしまう素晴らしい展示会です。

今はもうソムリエ資格を持っていますが、受験生のときに、ここに来たかったと本当に思いました!!

「 神の雫 」がナビゲート

入口に入ると、さっそくワインの樽たちがお出迎えしてくれます!!

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ワインが好きな方はもうこれだけでテンションがあるのではないでしょうか? 興奮して撮ったので、写真が少しブレました。

そして、もう少し行くと、ディスプレイには神の雫のキャラクターが説明をしていました。

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ちょっと不安になりました。。。

入口で、この映像ということは、このあともちらほら出てくるな、と思ったからです。

実は「 神の雫 」を読んだことがありません

私と同じような方でも、安心して下さい!!笑

展示会ではキャラクターやストーリーなどは全く関係なかったので、知らなくても問題なく十分楽しめます

ちなみに、神の雫を知らなくても、ソムリエ資格は取得できます(笑)

写真のキャラクターは遠峰一青という人物。

あ、いや、調べたので書いておきました。ただそれだけです。そのくらい「 神の雫 」を知りません(笑)

案の定、会場内の各ポイントにモニターがあり、神の雫のキャラクターたちがワインのことについて教えてくれています。

ブドウとワイナリー

さぁ、ここからスタートです。「 Zone1. ワイナリーに行ってみよう 」です!!

ブドウが命

ワインの原料はブドウですから、ブドウを知らずしてワイン語るべからずです。そのくらいワインにとってはブドウというのは大事なんです。

さすが、展示会もブドウから攻めています!!

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このブドウというのがまた、種類が多くて。。。世界には10,000種あると言われています日本では50〜60種。そんな見たことないですけどね。

そうなんです。食用とワイン用でブドウが異なるので、あまり見ないんです。

糖度で見ると、食用ブドウは13度くらい。ワイン用は20度以上。でも、ワイン用ブドウは酸味が凄いので、それほど甘さを感じません。やはり食べるなら食用ですね。

山梨のワイナリーに行ったとき、粒をいただきましたが、「 うーん、食用の方が美味しい。」という結論に達しました。

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ブドウの実物大サンプルも展示されており、見たことのないブドウをたくさん見られたので、とても勉強になります。

資格受験生の方々はこの展示会行くべきです!!

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ブドウの断面図も写真で展示されていました。

ブドウ農場での苦労

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ブドウはフィロキセラという虫によって世界的に破滅させられる寸前まで追いつめられたことがありました。そのときにこの接ぎ木をすることで、ブドウはなんとか一命を取り留めました。その接ぎ木が見れるのは感動です!!

そして、次の感動はこちらです。

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試験で勉強した、ブドウの病気が目でわかるんです。教科書の名前、つまり文字でしか覚えていなかったので、これは感動してしまいました!!

当時、これらの病気も対策するのに、とても苦労を重ねたようです。

ただ、普通にワインをたしなみたい方はここの展示はふーんくらいでスルーしましょう(笑)

他にも、ブドウ栽培や収穫に使う農具なども展示してあり、ブドウの育成の各時期の紹介もありました。

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ワイナリーの生活

収穫したブドウは皮を破ることで、果実内のジュースを絞り出します。

こちらは昔、使用されていた破砕機です。現代は機械ですが、昔はこのようなものを使用していたんですね。

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ただ、破砕というと、足でブドウをつぶしてるイメージがあります

そこはさすがワイン展!!

わかってますね。ちゃんとありました。

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こちらに入ってるブドウはもちろん偽物です(笑) 山梨のワイナリーでブドウ踏みしてきたのですが、そのときと感触が似ててよくできてるなぁと思いました。

さらに行くと、ブドウを発酵させるタンクや、ワイン製造の説明など、ワインが作られるまでを紹介していました。

ピジャージュという、タンク内のブドウをかき混ぜる体験コーナーもありました!!

ブドウジュースを発酵させるときの酵母も見れて満足でした!!

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そして、このゾーンも最後。ワイン詰めに必要な瓶とコルクの紹介です。瓶もいろいろ種類があるですね。

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このように普段見れてないものが見れるのも、この展示会の素敵なところです。なかなか瓶を縦に真っ二つにする機会なんて、まずないですよね?笑

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コルクの樹皮なんていうものも見る機会ないですからね。ここ、ワイン展はまさに、ワイン知識の貯蔵庫です!!

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ワインの歴史は簡単には証せない

さぁ、次は「 Zone2. ワインの歴史 」です。

と、入口に行くと、こんな看板が、、、

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写真が撮れない!!!!!

歴史はそうは簡単には証せないということですかね。

ここの展示、やはり思った通り、一番楽しかったです。ワインがどのように生まれ、世界に広まり、私たちの手に渡ってきたのか。これがわかります。

また、日本最古のワインも展示されています。(飲めるのかな。。。笑)

中でも、ワイン製造でできる酒石酸という物質があります。この酒石酸について面白いことを学んできました。

この酒石酸がロッシェル塩という物質に変化させることができ、それがなんと高感度ソナーになると。日本の戦争中、潜水艦などに設置するためにワイン製造をたくさん行ったという話がありました。

戦後は、イヤフォンやマイク、スピーカーなどに使用されているそうです。

ワインを楽しもう!

歴史を学んだあとは「 Zone3. ワインをもっと楽しむ 」です!! その名の通り、ここを見ることでワインを楽しむことができます。

ワインの魅力のひとつ、色と香り。これについて紹介しています。ワイン好きな人も、ワインをちょっと飲んでますの人も、みんなが楽しめるゾーンです。

香りを楽しむ!

ソムリエ資格の際も必要なることなのですが、ワインの香りは、良いか悪いかではなく、他の物に例えて言う慣習があります。

「 このワインはいちごのような香りがする 」

「 このワインはブレープフルーツのような香りがする 」

などと言ったりします。では、そもそもそれぞれの香りはわかりますか?

ということで体験コーナーがありました!!

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ぜひ、お連れ様と一緒に目を隠して、においだけで何かを当ててみて下さいね!! けっこう楽しいです。

ワインには専用のグラスがある!

美味しいワインの飲み方やラベルの見方なども展示されており、珍しいと思ったのがグラスに関する展示です。こちらはグラスを作るときの道具です。

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グラス作りの工程もなのですが、どのグラスがどのワインを飲むのに最適なのかについても紹介されていました。例えば、ボルドーの赤なら、こういうグラスというもの。

こだわり始めるとキリがないですね(笑)

美味しい飲み方

赤は室温とよく言いますが、あの室温はフランスの蔵の温度だと知っていますか? つまり、18度くらいということです。日本の夏だと室温30度越えでダメですね。

赤の適温は18度、白は9〜10度

とは言っても温度計当てられないし、わからないですよね!! このようにすると美味しく飲めます。

赤は冷蔵庫に入れてキンキンに冷やし、飲む30分前に冷蔵庫から出してコルク栓を抜いておきましょう!! 飲むときには程よい味わいと香りになっています。

また、白の場合は飲む10分前です

ソムリエ持つ人なら、誰でも知ってる情報ですが、展示会でも紹介されています(笑)

世界最古のシャンパーニュ

そして、ワイン展は終盤になります。

世界最古のシャンパーニュが展示されています。1840年頃に作られたのではないかと言われています。バルト海の海底に沈んでいた難破船から引き上げれたそうです。

1840年というと、ペリー来航(1853年) よりも前で、世界史ではアヘン戦争のときです。

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ライトアップが無駄にカラフルに変化するので、その演出はいらないなぁと思いました(笑)

ヴィンテージワインたち

ヴィンテージというと、ヴィンテージデニムとか年代物の素晴らしいもの!! という意味合いで使われることが多いですが、ワインでは「 年代 」という意味を指しており、良いものという意味合いは含んでいません。

ただ、ここの展示されているのは、良いワインばかりでした(笑)

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最後はシャトームートンロートシルトのアートラベルがずらっと並んで、このワイン展もおしまいです。ぜひ、ご自身の記念年のラベルを見て行って下さいね!!

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ワイン展に行ってみて

ゆっくり見て、2〜3時間あれば十分に回れます。さらっと見るのであれば、1時間くらいで余裕です。私は2時間くらいでした。

また、私は開場前に行きましたが、午前中であれば比較的空いていました。午後になると人が多くなってきましたが、大混雑するほどではなかったです。

触ったり踏んだり嗅いだりと体験できるコーナーもあるので、なるべく空いてる時間帯で行きたいですね。

開催概要

「 ワイン展 -ぶどうから生まれた奇跡- 」

開催日/2015年10月31日(土)〜2016年2月21日(日)
開催時間/09:00~17:00 (金曜のみ20:00まで)
休館日/月曜日
入場料/1,500円(大人・大学生)、500円(高・中・小学生)
会場名/国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)

ワイン展 -ぶどうから生まれた奇跡- 公式ページ

※ワイン展は終了しているため、公式サイトは閉鎖されています。

まとめ

ここまで、ワインを網羅している展示会はなかなかありません。ワインに興味がある人なら一度は行っておいて損しない展示会です。

資格を取得する為に勉強したことがけっこうたくさん展示されていました。1,500円でこれだけ学べるので、下手な参考書買うより良いです!!

行ったら、すごくワインを飲みたくなります。ご注意を!!

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こんにちわ。シンゴ(@shim5o)です。 ワインエキスパート(ソムリエの一般向け資格)を取得し、ワインの魅了されています。 金...

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