世界遺産の富岡製糸場で、製糸(座繰り)体験してきました!!

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2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場。

土日祝で開催している座繰り体験をしてきました。座繰りとは当時の製糸の製法で蚕の繭を鍋でかき混ぜながら、糸を巻き取っていく製法のことです。なかなかこんな体験できないので、体験してきました!!

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こんにちわ。SE兼業主夫シンゴ(@shim5o)です。とても貴重な経験をさせていただきました。今では機械で行われていることですが、その本質を知る上でもこのような体験は良い経験になりました!!

絶妙な加減が大事。

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左手で糸を巻き取り、右手で繭の鍋をかき混ぜる。これ、同じ速度ではダメなんですよ。左手の巻き取りは本当にゆっくりと優しく。そして右手は少し早めにかき混ぜる感じです。

右手の混ぜるのも、混ぜれば言い訳ではなく、鍋に沿うように混ぜるそうです。

話を聞くだけだと簡単そうに感じますが、実際やってみると全く身体が言う事を聞いてくれないのに驚きますよ(笑)

少しやれば、体験者のみなさんもそれなりにできていました!! わたしもすぐ慣れたので、教えてくれたおばちゃんたちに褒めていただきました!! ありがとうございます!!

湯加減はぬるま湯。

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繭さんたちが泳いでいるこの鍋の湯加減はぬるま湯なんです。

なぜ、水じゃないのか?

繭の糸は2つのタンパク質(フィブロインとセリシン)で構成されているそうで、片方(セリシン)は糊の役目をしていて、繭を固めるのに大切な成分。

このセリシンはお湯に解けやすいという性質があるので、鍋をぬるま湯にして糸をとりやすくしているんだそうです。

ただ、においが少し。。。

蚕の茹でるにおいってあまり良いにおいしないと小学校のときに習っていたので頭では知っていましたが、本当に良いにおいではないですね(笑)

光沢がない!?

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巻き取った糸のことを生糸(きいと)というのですが、これがなぜか光沢がないんです。あれ、シルクって光沢があるんじゃ。。。

本当、体験しないとわからないことがたくさんです。

まだこの段階では、セリシンというタンパク質(糊の役目)が多く残っていてごわごわしています。このあと、セリシンを取り除いて初めて絹糸(きぬいと)となって、わたしたちがよく知っている光沢が出るそうです。

中の蚕はどうなってるの?

鍋で泳いでる繭。この中には蚕のさなぎがいます。取り出してないです!!

取り出しちゃうと糸が切れる可能性がありますからね。なので、繭ができたら、天日干しして乾燥させて、中のさなぎを殺してしまうそうです。

なので、鍋の中で泳いでるのはみんな死んでしまった蚕たちです。

糸を巻き取って、繭がなくなったら、あるいは繭が薄くなったら、さなぎくんたちがこんにちわ!!します(笑)

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おばちゃん、慣れてるなぁ。。。なんてことなく素手で触っていました(笑)

昔は良い状態のさなぎはこのまま調理して食べていたそうです。佃煮とかが良いらしいですよ。

ただ、わたしは虫食は苦手なので、想像すると。。。

う。。。

この辺で想像はやめておきます。。。

まとめ

富岡製糸場で、座繰りと呼ばれる製糸体験をしてきました。学びを深めるためにも、体験というのは大事だなぁと実感しました。

このあと、製糸の機械も見ましたが、手作業を知ってるからこそ、機械の凄さもよくわかりました。

世界遺産の富岡製糸場はどこか懐かしさを感じる場所でした。
2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場に行ってきました。 2016年現在、まだ工事してたり改修してたりとまだ発展途上でしたが、明治...

普段着てる服も糸でできています。その糸を作るのはどうやって作られるのか。ぜひ、富岡製糸場で体験してみてくださいね!!

富岡製糸場 座繰り実演・体験

体験料 無料!! ※時間帯によって少し並ぶかもしれません。

毎週土日祝 9:30-12:00 13:00-15:00

富岡製糸場 東置繭所

群馬県富岡市富岡1-1

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