こんにちは。しんごです。
ワインエキスパート(ソムリエの一般向け資格)を取得し、ワインの魅了されています。
金バッチつける機会ないので、自宅で大切に眠ってます(笑
今回、取り上げるのはボジョレヌーボー。
日本でも流行っていますね!
そもそもボジョレヌーボーってなぁに?という方も多いのではないでしょうか。
解禁日の飲み会で使える、ちょっとした豆知識をお伝えします。
今、デート中!速攻で豆知識を!という方は最後のまとめだけを読んでくださいね(笑
ボジョレヌーボーの意味
まずはこれですね。これを知ってるだけでも主役です。
言葉としては「ボジョレ」と「ヌーボー」に分かれます。
ボジョレ = フランスの地名
フランス ブルゴーニュ地方に「ボジョレ」という場所があります。
(※写真はイメージです。「ボジョレ」地区ではありません。)
ボジョレヌーボーはこの地区で取れたブドウを使ってワインにしています。
使っているブドウの品種はガメイと言います。
ちなみに、ワインにできるブドウの品種は、世界に3,000種以上あると言われています。
ガメイって、他のブドウよりも実がなるのが早いんです。
そのため、フランスの中で、他のブドウ品種よりも収穫時期が早くなります。
ヌーボー = 新酒
「ヌーボー」とはフランス語で新しいという意味なのですが、お酒用語で「新酒」という意味になります。
フランス語って男性名詞や女性名詞というものがありますが、これは男性名詞だそうです。
大学時代、フランス語を先行していなかったので、違いがよくわかりません(笑
訳すとそのまんま!
「ボジョレヌーボー」を訳すと
「フランスのボジョレという場所で作った新酒のワイン」
そのまんま!(笑)
ボジョレヌーボーは専門家が飲むワインだった
今年のブドウの品質はいかが?
ボジョレヌーボーは、もともとワイン生産者だけのイベントでした。
この時期になると、ワイン生産者たちが集まってワインを飲んでブドウの品質を確かめます。
ガメイは収穫時期が早いので、ワイン生産者たちが作ってるブドウの収穫はこれからです。
ボジョレヌーボーを飲むことで、自分たちの収穫前のブドウでワインを造るとどんな感じになるのかを予測していました。
これがもともとのボジョレヌーボーのイベントでした。
ワインネットワークは世界規模!
ワイン生産者やボジョレー地区だけで行われていたこのイベント。
ここだけで楽しむにはもったいないということで、フランス政府も力をいれてこのイベントを盛り上げました。
ワイン消費量世界No.1のフランス(年によってはNo.2になります)ですから、あっという間に広がりました。
そして、世界にも広がります。
日本では、1997年あたりから盛り上がりを見せました。
日本人はお祭りが大好きですからね。日本での盛り上がりぶりは尋常ではありません(笑
解禁日は11月の第3木曜日
解禁日はこの日と決まっています。
地理(日付変更線)の関係で日本がどこよりも早く解禁日になります。
もともとは11月11日だったり、11月15日だったり固定日でしたが、
年により曜日も変わってしまうため、売れ行きに並みができてしまったそうです。
そこで、フランス政府がこの日!ということで決められました。
普通のワインとは造り方が違う
ボジョレヌーボーは今年取れたブドウです。そのブドウをワインにします。
ワインショップなどに行ってワインの年号を見ると、大体が1年前とか数年前とかですよね。
でも、このボジョレヌーボーは今年のブドウなんです。
収穫して速攻でワインにしています。
製造工程を大幅に省略
かなり簡略ですが、通常のワインの製法はこんな感じです。
房をとる → 皮破る → 絞って果汁出す → タンク入れる → 発酵 → 完成
ボジョレヌーボーの場合はこんな感じです。
タンク入れる → 発酵 → 完成
な、なんと、前半がない!笑
房はつけっぱなし、皮は破らずそのまんまタンクへ入れる。
ブドウの重みで勝手に果汁が出る。
それを発酵させる。
そりゃ、早いわけです(笑
発酵時に出る炭酸がポイント
果糖と酵素が反応して、アルコールと二酸化炭素ができます。
ボジョレヌーボーの種類によっては炭酸のような感じがあるのはこれが理由です。
大体は製造工程の途中に抜けるようにしてるんですけどね。
この炭酸がタンク内に充満することで、
色は濃くなりますが、タンニン(渋味)や苦味が少なくなります。
ボジョレヌーボーが飲みやすいのはこれが理由です。
一応、この製法を「マセラシオン・カルボニック」と言います。
でも、覚えなくていいです。
覚えてもただの自慢話にしかならないですからね(笑
でも、ソムリエ試験受ける人は知らないとアウトですよ〜
まとめ
ボジョレヌーボーの豆知識をまとめました。
これだけ覚えれば、今夜はあなたが主役です!!
- 「ボジョレヌーボー」はフランス ボジョレ地区の新酒という意味。
- もともと専門家のブドウ品質調査のためのイベントだった。
- 解禁日はフランス政府が決めた。
- 製法が普通のワインよりも簡略化されている。
普通の赤ワインとは違い、キンキンに冷やして飲むのが美味しいです!
今夜はボジョレで乾杯!
最後に、飲んで一言。
バナナやストロベリーキャンディーのような甘い香りがあり、
フレッシュでとフルーティーな味わいだね。
今年のボジョレはまた違うね。
これで決まりっ!笑