ル ショコラ ドゥ アッシュ「C.C.C. CHOCOLAT RENAISSANCE」(2018)

サロンデュショコラ

ル ショコラ ドゥ アッシュ (LE CHOCOLAT DE H)の「C.C.C. CHOCOLAT RENAISSANCE(4粒入)」のレビューをお届けします。

高級パッケージ

美しい白にシルバーのロゴが光る

パッケージは白のボックス。表面はまるでヘビ皮でできているような肌触り。ロゴはシルバーで書かれており、白とシルバーで白銀を思わせる高級感。さすが、2017年のフランスチョコレート愛好会 クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ (C.C.C.) アワードで外国人部門最優秀賞を受賞した貫禄がパッケージから伝わってきます。

さっそく、ふたを開けてショコラを見ましょう。

糀とショコラの奇跡の出会い

美しいショコラたち

ふたを開けると、表面に傷一つなく美しいボンボンショコラが4人もいらっしゃいました。箱にナンバーが振ってあり、どれがどの味わいなのかがわかりやすくなっています。この順番に食べていくことで、ボンボンショコラをより美味しく楽しめます。左のNo.1から順に、

No.1 ペルーへのオマージュ

No.2 和のモヒート

No.3 プラリネカフェとキャラメル・サレ・ア・ラ・ヴァニーユ

No.4 ダマスクローズ

という内容になっています。

これらのボンボンショコラは、マルコメ株式会社提供の糀を使っているそうです。辻口シェフにお聞きしたところ、ガナッシュの中には自由水があり、その水の中に香りが閉じ込められているそうです。自由水が蒸発していってしまうことで香りも飛ぶ。糀を使うことで自由水が保たれ、香りが豊かになったそうです。

ものすごいたくさん研究されて、ここまでたどり着いたんだろうなぁというのがお話を伺って感じました。

では、さっそくいただきます。

とその前に・・・

ショコラカット!!

ショコラの断面を見たいのでカットします。使うのは、貝印と辻口シェフが開発したワイルドカカオ ショコラセパレーター。このセパレーターを使って、さっそくカットしていきます。

辻口シェフ自ら、ショコラカットしてくれました。

笑顔でショコラカット♪

カメラ目線でばっちりいただきました!! しかも、良い笑顔です♪

辻口シェフ「手元は撮らなくて良いの?」

気持ちよく刃が入ります

ばっちり手元も撮影(笑) このあと、たくさんのショコラを切っていただきました!! いつも笑顔の辻口シェフ。本当にチョコレートが好きなんだなぁと思いました。

それでは早速いただきます。

No.1 ペルーへのオマージュ

ペルー産カカオで作ったボンボンショコラ。辻口シェフは発酵臭があって美味しいよ〜とおっしゃっており、食べた瞬間にカカオの香りを感じつつ、発酵臭をしっかり感じました。でも、嫌な発酵臭ではなく美味しさを感じます。

辻口シェフは「いいでしょ?」と何度も言っていたので、これはイチ押しなんだと思います。また、やわらかい酸味も感じて口どけも最高でした。

No.2 和のモヒート

ボンボンショコラの名前の通り、和のモヒートをイメージして作ったそうです。日本伝統の糀とお酒、そして、ゆずを使ったガナッシュ。口に入れた瞬間にゆずの香りが広がりますが、ゆずの尖った香りではなく、やさしく口の中に広がります。そのあと、お酒の香りと味わいが広がります。ゆずがお酒の邪魔をせず、見事に合わさって美味しかったです。どちらかだけでもダメで、この2つだからこそのボンボンショコラです。いやー美味しい!!

日本酒がお好きな方にはおすすめのショコラです。

No.3 プラリネカフェとキャラメル・サレ・ア・ラ・ヴァニーユ

アーモンドプラリネにコーヒー豆を混ぜたプラリネ(下層)と、キャラメルガナッシュのムース状(上層)のボンボンショコラです。コーヒー豆はシルバースキン(豆の表面の薄い皮)を取り除き、雑味を無くしている徹底ぶり。また、キャラメルガナッシュをムース状にしたのは空気を取り込んでふんわり感がありました。

コーヒーの味が前面に出ておらず、全体を包み込む感じがしました。プラリネの食感とムースのとろっ感が舌を楽しませてくれます!!

No.4 ダマスクローズ

クレオパトラも愛した「バラの女王」ダマスクローズと赤ワインのガナッシュのボンボンショコラ。パート・ド・フリュイはローズの花びらごと煮詰めているそうです。食べた瞬間、口の中がバラ一色。たくさんのバラの花に包まれているかのような感覚を味わえます。しかし、ただバラの香りが良いなぁ〜だけで終わらず、香りの中に深みを感じました。これは赤ワインが入っているからだそうです。

ぜひ目をつぶって全身で感じて欲しいボンボンショコラです。

まとめ

香りがめちゃくちゃ豊富に感じるボンボンショコラでした。香りは刺激的ではなく広がりがあるという感覚でした。ちなみに辻口シェフはこのようなショコラを四六時中考えられいるそうで、考えないことは1日もないそうです。今回のショコラから次はどう展開していくのかも楽しみです。

世界を唸らせたこのショコラぜひ食してください。

今回紹介したのは・・・

C.C.C. CHOCOLAT RENAISSANCE(4粒入) 1,901円
〜 ル ショコラ ドゥ アッシュ (LE CHOCOLAT DE H)

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