今、明かされる!! サロショカタログ製作秘話

サロンデュショコラ

サロン・デュ・ショコラ2018 (サロショ2018) 東京会場での必需品といえば、カタログ

過去、カタログは無料配布されたり、有料販売されたりと色々な歴史を歩んできましたが、そもそもカタログ製作については謎に包まれたまま。。。2018年のサロショのテーマである『ショコラの偉大なる冒険』にふさわしく、カタログ製作の謎に迫るべく、伊勢丹新宿店のカタログ製作担当 Sさん(仮称) にお話を伺ってきました。

ショコラの冒険の書

サロショ2018のテーマは『ショコラの偉大なる冒険 ようこそ!ショコラのラビリンスへ。』ということで、テーマに合わせて、冒険の書をイメージしたカタログを製作されたそうです。

中のページも古い洋書をイメージされてデザインされていますが、このページはデザイナーさんが本当の古い洋書をスキャンして作られたとか。味のある良いカタログに仕上がっています。というかもうカタログの域を超えてます。

ときどきお目見えするページの折れ目の印刷やカテゴリごとに紙の色が異っている点を見て、細部までこだわっているなぁと個人的には感じました。破れてるページも作ろうという案もあったそうですが、流石にボロボロな感じになってしまうとのことでなくなったそうです(笑)

気になる冒険家と仲間たち

カタログの1ページ目を開くと、カカオを持ったおサルさんが扉を開けています。扉もチョコレートのタブレットのようですね。これは、カカオを初めて食べた動物がサルだったという説があり(諸説あり)、そこからイメージしたイラストだそうです。まさにカカオの扉を開けたという印象がありますね。

ここからショコラ冒険家と犬が登場です。この犬はブリタニースパニエルというフランスの犬種。フランスから冒険家と一緒に旅をしているというストーリーだそうです。また横に飛んでいる鳥はカカオの原産国である南国で出会えそうな鳥だそうです。

商品ページに登場するショコラ冒険家と犬のシーンのイラストは、商品イメージやシェフの話をもとに描き下ろしたそうです。

ココロ踊る商品写真

各ブランドのページに登場する写真の数々。商品やブランドのイメージに合うよう、シェフの方やバイヤーさんの考えや想いを反映して撮影しているそうです。

カタログ1冊に使われる写真って、多い時でカメラマンは4人、そして期間はなんと10日間もかけて撮影されるそうです!! バイヤーさんやSさんも立ち会っての撮影。これはなかなか大変な作業です。。。

ユーモア溢れる吹き出し

カタログで楽しい演出をしてくれているたくさんの吹き出し。商品の説明してくれていたり、ダジャレを言っていたりと読んでいて、思わずクスッと笑ってしまうことも(笑)

吹き出しのおかげで、シェフの方や商品との距離感もグッと近づいてる感じがしますね。パラパラと見てるだけでも楽しくなってしまいます。

商品以外のページにも・・・

商品ページ以外に『イセタンバイヤーが行くショコラ冒険旅』(84ページ) や『サロン・デュ・ショコラをもっと愉しむ なるほど豆知識』(134ページ)、『インスタ映えプチ講座』(160ページ)など、カタログを魅力溢れるものになっています。

これらのページは毎年どのようなページにするのか、悩みながらも考えるのを楽しんでるそうです。ラビリンスに掛けた迷路ページやシェフの方のサインページなどの案もあったとか。

わたしはショコラ冒険旅のページが好きです♪ そのまま、CLOSE UPのNEWブランドページに入っていく演出もかなりニクいなぁと思いました!!

気になるあの本との関係

サロショファンなら一度は思ったことがあるかもしれないのですが、カタログとムック本の関係性です。製作に関しては大きな関わりはないそうですが、情報の交換等はしているそうです。カタログは商品目線、ムック本はシェフ目線という形で作られています。わたしはカタログは教科書、ムック本は参考書というイメージでしたが、Sさんの横にいたサロン・デュ・ショコラ イベント担当 Mr.ブラック(仮称) は教えてくれました。

カタログは選手名鑑で、ムック本は雑誌のナンバーである。

うーん、たしかに納得っ!!!!!

カタログ製作期間は・・・

サロショのカタログはいつから始めているんでしょうか?

Sさん「 5月からです。」

そうです。パリのサロショのテーマが4月くらいに決まるようで、その後の5月あたりから少しずつ始まって行くそうです。12月末には出来上がっているので、製作期間は約半年!!

ものすごい時間かかって作られてるものだったことを初めて知りました。これは大切に扱わないとバチが当たっちゃいます。Sさんも出来上がった時は嬉しかったと同時にホッとしたそうです。そうですよね、半年かけてですから。本当にありがとうございます!!

おまけ

カタログ製作担当のSさんが買うとしたらどこのショコラなんだろう?

気になりません?笑

ということで、聞いてみました。

Sさん

「 タブレットとか、フルーツ系かなぁ・・・」

今までガッツリ製作に注力していたこともあり、これからカタログをリラックスして読み込みするそうで、明確にこれ というショコラはまだ決めていないとのことでした。

ただ、こんなことを教えてくれましたよ。

フランク・ケストナーのタブレット ミルティーユはブルーベリーがすごくて撮影中に溢れ出るくらい!!

フレディック・アヴェッカーのコフレ ユイル ドリーヴはオリーブオイル感がもの凄かった!!

アンテュイション バイ ジェローム・ドゥ・オリヴェラのギモーヴ ア ラ ローズのバラの香りがとても強くて印象的だった!!

ショコラ購入のご参考にどうぞ。

カタログ製作について、貴重なお話をたくさん伺うことができました。普段はなんとなく手にとっていたカタログでしたが、こんなにもたくさんの時間とたくさんの人々が関わっていることを初めて実感できました。

カタログ製作のお仕事は落ち着いたようで、ホッとしているSさんの笑顔が印象的でした。本当にありがとうございました!!

最後に、Sさんから本ブログ読者へ

冒険をテーマに、各シェフのチャレンジや旅についてコメントがたくさん書かれているので、ぜひ楽しんで読んでください。付箋だらけのカタログ(冒険の書)を片手に会場を冒険してくださいね。

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